めぐるめぐる時の中で




僕たちは 
   生きて何かを知る




ときに笑い 少し泣いて



今日もまた 
     歩き続けて行く


















尸魂界に大きな痛手を負わせた私が、
前と同じように死神業が出来るとは思っちゃいなかった


でも
死神ではいられる

それだけが救いだったのに


其れすら封じ込まれてしまった


此れが犯した罪の見返りだというのならば

大きすぎやしないか?



だって、死神になるために私は死に物狂いで努力したし

死神になってからも強さを求めて常に努力していた


其れがある日突然お終い
そう言われて納得出来る?


否、出来やしないよ




私が死神になろうと決心したのは、ルキアを守りたいと思ったからなんだ





もう2度と
私は此の手でルキアや誰かを護る事は出来ない―――――















眠りについているの頬には涙の跡がある
私は其れに手を付けて拭ってやった

けれど其れはこびり付いて消えない


まるで悲しみを刻もうとでもいうように…

が死神ではなくなった
だから何だというのだ

なんだ

何度も自分に言い聞かせてきた言葉


けれども
やはり寂しいものもあるし、
言葉では言い表せれない感情も渦巻く

私達は出会った時から、
護り護られる存在だった

その役目も決まってたし

其れを疑問に思う事すらも無かった
当たり前の事だったから






「泣くな、。お前の涙はもう見たくない」








こやつの涙は見る者全ての心を騒がせる

いろいろな意味で平常心を失わせる


私もそうだ
見る度に心が痛む









「此れからは私が護ってやる、だからお前はそろそろ休め」

「…そんな単純な事じゃない」





苦虫を噛み潰したような顔で呟いた私に、
はいつの間に起きていたのか

苦笑しながらそう答えた


私は驚いて手を引っ込ませる

そしては痛みに呻きながらも上半身を起こす

の身体に手を添え、起き上がる手助けをしてやる





「まだ安静にしてろと言うのに…」

「だから休んでいる場合じゃないんだ」

、貴様まだ何か抱え込んでおるのか?」

「……そんなんじゃ、ない」




私の手を払い、は再び私から顔を背けた
その行動が私を傷つけると、お前は知っているか?

そんな私の心の内など知る由もなく

は脇腹を押さえる




「くそ、前ならこんな怪我1週間で治ったのに」

「…治療に焦りは禁物だ、時間を掛けぬと」

「煩い!!お前に何が判る!?…っお前は何も知らない、何も判っちゃいない!!」

「……判るものか、貴様が何も話してくれないのだから判る訳がないだろう!?」

「っ…」





苛々するせいか、
八つ当たりをしてくる

その形相は凄まじいもので


一瞬気圧されたが、私は奥歯を噛み締めて言葉を紡ぎだした

その台詞には目を見開いて私を見つめるが、
直ぐに其の目は逸らされる



苛ついているのは判ってる

けれど
私だって苛つくんだ!





!!」



私の方を向かないの顔を両手で掴んで自分の方に無理矢理向かせた

そして額をくっ付け、
至近距離で話しかける






「落ち着け、今のままじゃ此れまでと繰り返しだ。私達はまたすれ違う」

「……っ」

「私はもう嫌だ、折角お前と触れ合える所まで来たのに此れを手放すのは嫌だ」

「ルキアっ…ルキア……」





私の手に、両手を重ねて顔をくしゃくしゃにしながらは泣きじゃくる


私の目にもうっすらと涙が浮かんできた








「良いか?私は如何なるお前であろうと、大好きだ。其れは変わりない」

「…うん……」

「死神の仕事がやりたいなら、身体を鍛えれば良い。更木隊長のように」

「……うん」

「霊圧など無くてもお主は強い、私が保証する」

「うん…」

「そして、また押し潰されそうになったら私がお前を泣かせてやる。だからもう1人で隠れて泣くな…!」

「…うん…うんっ」






小さい子どものように何度も頷くが愛しくて、
私はそのまま唇を重ねた

も顎を突き出して積極的に応えてくれる



「ん…」

「ふっ…ルキ、ア……」



そういえば、私から接吻をするのは初めてではないか

というか身体を重ねるようになったのもつい最近の事なのに



けれど今の私は赤面している余裕なんてなかった
どうすれば目の前の人を泣き止ませる事が出来るのか

どうしたら彼女は笑ってくれるのだろうか



只、只愛しさに迫られて口付けを続ける


夜の病室には月明かりと、
枕元にある灯篭だけが輝いていた















お前が涙を溢すというのなら、

一緒に泣いてやろう
そして一緒に悲しみを共有してやろう




お前が嬉しいというのなら、

一緒に笑ってやろう
そして一緒に喜びを共有させてくれ




お前が強くなりたいというのなら、

一緒に苦しんでやろう
そして一緒に鍛えさせてくれ








お前が誰かを愛したいというのなら、



一緒に愛を探そう





そして一緒に、ずっと一緒に愛し合いたい


















幼い記憶の片隅に

あたたかな場所がある 

        so sweet


星たちが話す未来は


いつも輝いていた 
        so shine...






















next...